「来い!」
「っ!」
これ以上…
山崎君に迷惑かける事は…
絶対しない。
「はやく!来いよ!!」
あーもう!
あんまり大きい声出すと…
山崎君にバレちゃうじゃない!
泣かない。
泣かない。
我慢するんだ。
迷惑はかけないって自分で決めたんだから。
「ったく」
「えっ」
私…やっぱり…ダメ女だ。
そう思ったら、涙が止まらなくて。
「…」
あの時。
私を連れて逃げてくれたのは、山崎君だった。
その後…にぃちゃんが来て、あの不良を怒ってくれた。
今、私と山崎君は公園にいる。
「……」
どっちも沈黙。
な、何を話せば…。
「迷惑…かけてごめんね」
謝ることが最初だよね。
ごめんなさい。
「あのさ…」
「……」
ドキンッーー
ドキンッーー
ドキンッーー
この胸の高鳴りは…なに?
こんなの…
まるで…山崎君に恋したみたいじゃん…。
そう考えたら
一気に顔が赤くなるのがわかった。