そんな感じの事を思うと…

いつも七瀬さんの顔が浮かんでくる。

なんでだ?


そしたら…。

聞き覚えがある声が聞こえた。

「やめて!」

夜に必死で否定してるってことは…

誰か危ないな。

でも、わざわざ知らない人の事助けて顔見られたら困るし。

余計に女いたら、もっと困るし。


まぁ、行ってみるだけいいか。

そう思いながら、近づくにつれて。

なぜか、胸の心拍数が高まっていった。

嫌な予感がする。

「きゃーっーー!」

えっ

「愛莉!?」

七瀬さんだ!

「山崎くん!!」

七瀬さんなら…バレてもいいって

思ったのは…なんでだろう。

だめだ!

今はそんなこと思ってる暇はない!

君の声が

聞こえたから

俺は

君を助けに行けるよ。

待ってて

勝ってみせる。