「あぁ? …」

ヤバっ。

不良だ。

しかも…1人じゃない…。

5人くらいは…。

しかも…さっき明花襲った人達だ…。

私が…追い払ったから…。


私の顔見たら…怒るよね…。

あぁーどーしよ。

だれかぁー!

たすけてー!

なーんて。心の中で思ったって意味ないのに。


「あっ。お前、中学にいた女と似てんなぁ」

やばい。

バレそうっ!

そして…次の瞬間。

「まぁいい。存分に楽しませてもらうぞ」

「えっ…」

最悪…だ…。

「大丈夫だ。お前も楽しいだろうから」

「そ、そういう問題じゃ…」

あぁー。

『なんか文句あっかよ?』

とか…。

怖いこと…

いわれそう…。

「文句言うなら、今日は返さないからな」


ほーらね。

言ったよ…。

「はい…すみません…」

でもやっぱり…このまま連れてかれるのは、死んでもゴメンだ。

「行くぞ」

「や…」

そう言われて、震えてる手を取られる。

だけど私は、その手を解くように逆に振り下ろした。

怒られても…怖くないもん。

「なんだよ?今さっき、すんなり行こうとしただろ?
歩けよ。さっさと」

「嫌だ。離して」

「歩けって言ってんだろ!このバカ!」

怒鳴りつけられる。

「だったら私もいうわよ。
離せって言ってるでしょ!この変態!」

私も怒鳴りつけてどうすんだよ。

バカみたい…。

わたし。