「はい、コレ。ちゃいとやっておいてよね。」 いつも通りクラスメイトたちは課題の束を私の机に置き、言った。こんな簡単な問題も解けないのか、と心の中で馬鹿にし、鞄の中にしまう。 キーンコーン、カーンコーン。 そんなつまらない高校生活の1年を終えるキャイムが学校に鳴り響いた。