先輩にそっと包まれて、キス…
本当は星一つ見えない流星群のあの日のキスを思い出にしなくちゃいけなかったのに。
もう何度目が分からないキスをしている。
あの日より長く
あの日より深く
「…聞こえるか?ドキドキ言ってる。」
先輩、私なんかにドキドキしてくれてるんですね。
嬉しい。
ヒロトの声も歌ってる。
はちきれそうだ
私もドキドキ言ってます…
でも…
終わることなどあるのでしょうか…
とは言えないんですよね。
もがくように、しがみつくようにキスを求め合う。
先輩の顔、優しくて綺麗…
見とれてしまう。
「…近過ぎだろ。ちょっと。」
先輩がはにかむ。