「休日?んー…ライダース着てジーンズだな。普通の格好だぜ?」
そう言ってたの、ホントなんだ。
「フッ、なに?見とれてんの?」
「はい。見とれてしまいました。」
はははは、と笑って何か渡してくれた。
「コレ飲む?」
「あ、ありがとうございます。何か新しい味ですか?」
「あぁ、そうだよ。マズいから飲んでみな。」
「えぇ~!そんな事ないでしょう、私今朝から気になってたんです、誰の?って。」
「今朝コンビニで買ったんだよ。でもマズいんだよ。」
恐る恐る飲んでみる…
…ん、クセのある味だな。
「…あんまし美味しくないです…」
「フッ、だろ?無理しないでいいよ。」
「嫌いじゃないですけど…スパイスが勝ちすぎてるというか。」
「期待はずれだったんだよ。それ。」
「でも、貰っちゃっていいですか?」
「おう、持って行きな。」
この紅茶の空のボトル、なんだか捨てられない。
なんて、子供みたいだ、私…