俺はいつも以上に張り切っていた


「いいね〜、リュウ!今日は一段と輝いて見えるよ!」


「そうっすか!あざっす」


当たり前だろ、紫音が目の前にいるんだから




ふと、紫音に視線をずらした




「は…?」




俺は撮影中にもかかわらず思わず声を出してしまった




紫音は全く俺のことなんて見ていなかった




「リュウ?カメラの方向いてくれる?」

「あ、すみません」