「着いたな…大丈夫か?」


「あ、うん!」


「俺、桐谷翔。お前は?」


「高杉光姫だよ!よろしくね!」


「おう。俺クラス見てくるわ。光姫はどうする?」


「もうちょっとやすんでからいこっかな…」


「そっか(クス じゃーな、光姫!」


私は、翔くんに手を振った。



「………かっこ…いいなぁ………」


「だーれが?」


高い声が私の頭の上でそう言った。

びっくりして後ろを向くと、


「小雪?!早く行きなよ!」
 

そこには小学生からの親友、原田小雪が立っていた。


「馬鹿なの?アンタを連れて行くためにきたんですぅー!」


「え。今、何時?」


「体育館着かなきゃいけない時間まで、後、2分ってとこかな?」


「急がなきゃじゃん!!!」


「私足速いし。」


「ぐぬぬ……」


「ほら、行くよ」