そうですよね。普通疑いますよね。

「え、何でだろ・・・」

「盗った、とか?」

 は!?

 身体が硬直する。

「そんなの・・・」

 するわけないという言葉がのどの奥に

引っかかって出てこない。

「違うよ!」

 優理が否定する。信じてくれたんだ。

「紅音がそんなことするわけないじゃ

ん!」

 すごくうれしかった。信じてくれたこ

とが、何よりもうれしかった。

「そうだよ。証拠でもあるの?」

 光希もそう言って加勢してくれる。楓

も梨菜も。