公園というのは、学校に近くて、ブランコと木ぐらいしかない小さい公園。車から5、6分ぐらいのところにあるため、たまに迎えに来てもらうときもそこで待ち合わせをしている。

「母さんとのメール終わったかー?」

富先生の間延びした声にビクッとする。

「あ、はい!」

本来はケータイ禁止なのだが、私が母からメールが来たというと快く使用を許可してくれた。

「保健室に他の誰かいなくて良かったなぁー?」

少しにやにやしながらこっちを見てきた。

「エヘヘ…」

「気をつけて帰れよ!じゃあな!」

―富先生、相変わらずお優しい…

富先生の優しさが身にしみてわかった。