ジリリリリリリリ…

騒々しいベルのおと。
「はぁ…。」
また、朝が訪れて。

「起きた?朝御飯だよー!」

母の声がする。
いつもと同じだだけど、ひとつ変わったことがある。

「眠い…眠すぎる!」
前までは大丈夫だったんだ…寝不足か。

「学校なんて嫌いだぁ…」
だが、いかなければなるまい。
階段を重い足取りで下りていく。お味噌汁の香りが漂って…来ない。

「今日寝坊しちゃってー!ごめんね、ぱんだお☆」

「はいはい、朝からテンション高い 。」
いつも寝坊してるでしょ、とツッコミをいれて朝御飯を食べる。最近眠いのは、この人の子供だからか?DNAか!?


「行ってきます。」

父の野太い声が玄関からした。
行ってらっしゃい、と母と同じタイミングで言った。