「ー。ーな!かな!!」
「え!!なに?みゆ」


名前を呼ばれて振り返ると、後ろの席の遠藤みゆ。
明るくてサバサバしてて人気な私の心友。


「…なんでそんな怖い顔してんの?」
「だって何回も呼んでんのに!ぼーっとし すぎ(笑)」
「うっそ!(笑)ごめんね!」
「なになに、誰ながめてたの?好きな人でも できた?」
「なっ、そんなんじゃないし!(笑)」


言えないよ、ずっと見つめてたなんて。
好きな人の話なんて、はずかしいし…

「もしもーし?」
「はっ!また自分の世界に…」
「もーなんなの…「みゆー!教科書かし   て!」あ、待って! ちょっと行ってく  る!」
「はいは〜い」