「なっ！何笑ってんだよっ!!///」





楽しそうに笑う紺野を見て、思わず紺野の方へと歩みを進める。







そして、紺野の頭をわしゃわしゃと撫でる水野。










「あははっ…だって、何か水野のキャラが思ってたのと全然違ってたから…ぷｯ…あははっ！」





紺野は目尻に涙を溜めながら、笑顔で答える。








そんな紺野を見て、水野は再び紺野の隣へと腰を下ろす。











「今の方がいいと思うぜ？」





金網にもたれ、足を立てて、腕を自らの膝に乗せるように伸ばして座る水野。




そして、空を見上げながら言う。











「…え？」










「今の紺野の方が人間らしくていいっつってんのっ！…だから今みたいにさ、もっと笑えよ。な？」






青い空を見ていた瞳が、今度は紺野を映し出す。







優しい笑みを浮かべて…。














「…うん。…ありがとう…水野。」




紺野は水野の言葉に、素直に自分の気持ちを伝えた。






初めての気持ちに擽ったさを感じながらも、紺野の心は晴れ晴れとしていた。








何処までも続く、この青空のように…。











そして、この水野秋人との出会いが紺野昴の運命を、大きく動かすことになる―――