ずっと空を飛びたかった。 果てしなく高い空に昇れば、どこへでも行けると思っていた。 空はどこまでも続いていて、必ず行きたい所へいけるんだと信じて疑わなかった。 その希望だけが、沢山のものを諦めてきた今までの人生で、唯一譲れないもののはずだった。