「おはよ、弥菜。」



次の日、起きたら彼が目の前に居た。



「っっっ?!」



驚きすぎて声にならない声を上げる。



「はっ。驚きすぎ。」



アッシュブラウンの髪をかき上げながら笑う彼に、つい見とれてしまう。



「弥菜?」



それを変に思ったのか、顔を覗き込まれた。



「っ。希結羽、近いよ。」



絶対、顔赤いよ…私…。



「ふはっ。弥菜真っ赤!可愛い。」



っっっ。



希結羽と居ると心臓がいくつあっても足りない気がする。