希結羽は私に何を隠してるの?



「きっ希結羽!!」



大きな声で呼べば、寝惚けなまこだった目が見開かれて



「弥菜?」



そう言った。



「うん。弥菜だよ。一緒に帰ろうかなって。」



何を驚いたのか、さらに目を見開く希結羽。



けど、私の後ろにある時計を見てから



「1人で帰る。気をつけろよ。」



って鞄を手に立ち上がった。