ゆりはいまだに顔を上げることができず、

ずっとうつむいている。


「じゃー、白浜の席は…よし、中村の隣な!
中村、手挙げろ。」


ビクっ、


え……わたしの隣…?


先生の言葉におずおずと手を挙げる。