「海斗くんとはどうなんですか?もう思いは伝えましたか?」
私は立ち止まった。
1年ほど前から海斗のことが好きなんだけどまだ伝えられてない。希奈は痛いところをきいてくる。
「うっ…まだ…伝えられて…ない…かな?」
「紗里奈ちゃん!そんなんじゃいつまで経っても付き合ってもらえませんよ!早くしないと他の人に海斗くんとられちゃうかもしれませんよ!」
「わかってるよー。」
このままじゃこの状況は変わらないのはわかってる。
でもなかなか告白する勇気がでない。
「では、希奈が告白する勇気をわけてあげます。」
「えー、そんなの無理だよ。」
「いいから目をつぶってください!」
半信半疑で目をつぶった。
「希奈パワー注入!です!」
希奈は私の頬に人差し指を突き当て希奈パワーを注入した。
「はい!これで希奈の勇気もわけてあげられましたし大丈夫ですよ!」
「嘘ー。こんなので勇気でるわけないじゃん!」
そう思ってはいたけど少し勇気がでたような気もした。