翔くんはまだ制服だったけど
「今日はこのままやろっかな」
そのままグラウンドへ向かう。
「翔くんっ制服汚れちゃうよ?」
「あ、玲」
私の忠告なんてまったく聞かずに、ニコッと爽やかに笑った翔くんは
「シュートが決まったらキスしていい?」
「え、え?」
私の顔を真っ赤にさせたままグラウンドまで走る。
キスって…そんなの卑怯だよ。
翔くんが練習試合のときでもシュートを決めないときはないもん。
でもかっこいいところがみたいから、決めてほしいなんて思ったり。
仲間といっしょにキラキラの汗を流しながら必死にボールを追いかける翔くん。
「あっ!…ほんとにシュート決めちゃった」