「…そっか」
「うん。いつもありがとう和くん」
翔くんと仲直りしてから数日後の放課後。
最近は仕事でなかなか学校に来れてなかった和くんにやっと伝えることができた。
翔くんも今、先輩に話していると思う。
「なあ美玲」
「ん?」
「今、幸せ?」
そう聞く和くんは今までに見たことがないほど切なく笑っていて、どうしてそんな顔をするのかはわかんないけど
「うんっ…とっても幸せ」
「ならよかった」
私にできる精一杯の笑顔を見せる。
それが、和くんへの恩返しのような気がしたから。
「じゃあ…私はこれで」
「あ、待って!」
和くんとの話も終わったし、翔くんのところへ行こうとすると和くんに引きとめられる。
どうしたんだろうと和くんを見つめると