お互いの小指を絡ませ、指切りをする。
「これで聞きたいことはもうない?」
「うん…」
翔くんの目を見て話をしたことでずっとあったモヤモヤがすこし晴れる。
これですっきりとした気持ちで翔くんと付き合うためには
「…和くんとも話さなきゃね」
「俺は、先輩と話つけてくるよ」
私も翔くんも話さないといけない人がいる。
とくに私は、和くんにはたくさんお世話になって、支えられていた。
私が辛くても落ち込まないようにずっとそばにいてくれた。
だからちゃんと伝えるたい。
ありがとうって。
翔くんと話し合えたよって。
和くんに話すことを決め、その日は翔くんと久しぶりにいっしょに帰った。