「…うん…本当にごめん」
ぽんぽんと一定のリズムで頭を撫でられてほっとする。
翔くんは私が嫌な思いをしなかったらいいと言ってたけどね?
「…私にとって翔くんがそばにいないことが嫌なの」
翔くんのそばにいられるならいじめなんて怖くないよ。
だって───
「翔くんは私の原動力だもん」
翔くんがいたら安心する。
翔くんの笑顔をみると幸せになれる。
翔くんがいたら───強くなれる。
私にとって翔くんはそんな人だから。
「…ありがとう」
だからこれからは
「ちゃんと相談してね?」
「うん…約束するよ」
何かあったらひとりで抱えこまないでふたりで解決する。
それがいちばんいい方法だから。