「…夢、じゃないよね?」



「夢じゃないよ」




翔くんの強い返事に自然と笑顔になった気がする。




「だいすき…翔くん」



「俺も」



「…もう、別れるなんて言わないでね」



「言わないよ…。玲が俺のそばにいなかったら、俺が耐えられないから」




翔くんにぎゅっと抱きつくと温かい腕が回ってくる。


つい数時間前までは翔くんに避けられてるって落ち込んでたのに。


翔くんのおかげですっかり嬉しくて、世界がキラキラしているように思える。



久しぶりの翔くんの温もりににやにやしつつ、私はやっぱり翔くんのことがだいすきなんだなあって実感して


それがくすぐったくて、翔くんにばれないように笑った。