真っ白になる頭を必死に働かせ、翔くんの言葉の意味を整理する。
“ごめん”
“俺…玲の気持ちにはこたえられない”
うん、そう言われたから、私はクラスメイトとしてよろしくと言おうとした。
そしたら翔くんが
“玲の振ってください。という言葉にこたえられないって”
“…好きだよ、玲”
そう言ったんだよね?
「玲?大丈夫?」
私の頬に触れる翔くんの手は、夢じゃないって証明するような手の温かさ。
今起きてることが現実ってわかるとじわっと視界が歪み
「…っ…しょ、う…くんっ」
ポロポロとたくさんの涙が零れおちた。
「…泣き虫」
翔くんの長い指が涙を拭う。