絶対に理由を聞きだしてやる!と意気込んで口を開きかけたとき
「玲?」
「あ、翔くんっ!」
後ろからなにやら疲れている表情した翔くんがやってくる。
和くんに聞くタイミングは逃しちゃったけど
「先生がさがしてたよ」
「えっ?まじ?」
「うん。日直の仕事があるって」
翔くんが見つけられたからいっか。
私が先生からの伝言を伝えると
「やべっ今日日直だったわ」
日直だったことを思い出したらしい翔くん。
急いで職員室へ向かうところを見送ったあと
「…じゃ、俺ももういくな」
「うん。お仕事がんばってね」
和くんともわかれて、私はひとりで教室に戻った。