「この学園だったんだな」
「そうだよ」
久しぶりだし、めっちゃかっこよくなってるからドキドキしてぎこちない話し方になってしまう。
それに、めちゃめちゃ注目されてるし。
私…注目されるのとかあんまり好きじゃないから困ってると
「玲、おはよ」
「…翔くん!」
ふと、優しくてだいすきな声が聞こえてきた。
「人がたくさんいるけど、なにかあったの?」
いまいち状況が理解できてない翔くんに簡単に説明するとだんだん不機嫌になる翔くんの表情。
ど、どうしたんだろう…。
「…この人が前に言ってた幼なじみくん、か…」
いつもより低い声でつぶやいた翔くんは
「どうも。うちの彼女の幼なじみくん」
にっこりと黒い笑みをはりつけて和くんに言う。