「思い出し赤面ですか?ラブラブね〜」
「うう、だって…」
あんなに顔が赤くなった翔くんをみたのは初めてだったもん。
だからドキドキしてくれたのも、レアな顔も見れてとっても嬉しかったなあ。
「そういえば」
「ん?」
「芸能科に転入生来るって」
翔くんのことを考えながら歩いてると、なずちゃんが思い出したように口を開いた。
「でも芸能科だとあんまり関係ないじゃん」
「んー、そうだけどね」
転入生が来るのはワクワクするけど、芸能科の生徒は普通科や他の科の校舎に入ってはいけないからきっと会うことはないんだろうなあ。
「どんな子なんだろうねー!」
「ま、そのうちわかるでしょ」
「そうだね」