「他のやつに玲の足みられたくないの」




ボソッと玲の耳元で囁いてみる。



すると、かあああと耳まで赤くなる玲。




「…そんなこというの、反則だよ…」




いやいや、玲さん。




「…突然めちゃめちゃかわいい姿を見せられたこっちの身にもなってよ」




ぷにぷにと柔らかい頬をつつきながら、ぼそ、とつぶやく。




「え?なんて言ったの?」




真っ赤な顔から一転して首を横にかしげて俺を見つめてくる。


その姿もめちゃくちゃかわいいけど、かわいすぎてちょっとやばい。




「玲がかわいすぎるのがいけないの」



「へ?」




きょとんとした顔で俺を見つめる玲にはあ、とため息をついてると




「おーい、授業始めていいかー」




いつの間にか教室にいた先生のその一声で授業が始まったのだった。