手鏡のなかの私がいつもと違いすぎて…。
似合ってるのかどうかわかんなくて不安だよっ…。
スカートもなずちゃんに言われて曲げたけど、どうなってるか全身を鏡で確認したいけどないし。
「あっ!もう1限目はじまるわね」
「えっ?ほんと?」
はあ、とため息をついていると腕時計をみたなずちゃん。
それに1限目始まっちゃうって…急がないと!
「ほらー!行くよっ」
「ううっ恥ずかしい」
遅刻とかサボりたくはないけど、めちゃめちゃ恥ずかしい。
なずちゃんの手鏡を持ったままサボろうかどうか悩んでいると
「もう…美玲ったら」
「あ、ちょっ、なずちゃん!」
またまたグイッと手を引かれて、なかば強引に教室へ連れていかれた。