「・・・ももっ!!!」



私を呼んでる?



勢いよく扉があく。

「・・・もも!!」

涙で見えない。だけど・・・


「・・・美羽!!!」

「・・・ちょ」


ぎゅーっと抱きつく




「怖かった!こわかったよぉ!置いて行かないで!一人にしないで!!」



体がズキズキする



ふっと意識が遠のいていく。



手放す直前には


あの香りがした。