あの子はいったい? 桜の中颯爽とかけて行ってしまった。 ふわっと香る香水の様な香りが 鼻をくすぐった。 オレンジみたいな香り。 そんなことを思ってたら キーンコーンカーンコーン 「っっうわ!時間!」 あの子は間に合ったのだろうか。 ひそかな胸の高鳴りに私は気付なかった。