「あ、あの!重いから!!」

多分部活抜け出してきてくれたのか

中山君はまだ胴着のまま。


オレンジの香りがする。

ドキドキする。

「・・・つかまってないと落ちるよ。」

え・・。つかまるって・・。

私はぎゅっと首のうしろに腕を回した。




着いたのは3-5。

中山君は優しく降ろしてくれた。

「大丈夫だった?」

「うん。ありがとう。」

でもたくさん迷惑かけた。

「ごめ「ごめん。」

謝ろうとしたら逆に謝られてしまった。


「なんで謝るの?」