「...よしっ!」

今日から3年生!!
誰と同じクラスかなー?



地味な制服を鏡でチェックして
大好きな本をかばんに突っ込んで
自転車のペダルを思い切り踏み込む 

いつもと同じ通学路
沢山の人にあいさつされる。
笑顔で返して

別に楽しくもない学校へ向かう。


「はあ。」
憂鬱だなあ


学校にいると自分が自分でなくなってしまう

それは過去のトラウマとかじゃなくって

ただただ


つまんない。



そんなことを思いながら

風を切り走った。