瑠璃くんと紬さんの姿が見えなくなると、れんという人は、こちらを向いた。



「俺は小波渡 蓮(コバト レン)。あの二人の幼なじみ。あんたは依頼人だよな?」


小波渡蓮くんというらしい。蓮くんも、とてもイケメンだ。


瑠璃くんと紬さんの幼なじみってことは、紬さんの小さい頃のことを知ってるってこと!?

いいなぁ!



「うん。香取愛美です。」


「注文は?」



あっ!と思ってメニューを見る。


そういえば、まだ決まってなかった。


メニューに目を通していくと、途中にミルクティーと書かれていた。


ミルクティー、って可愛いよね?私大好きなんだ~!!


ミルクティーにしよっかな?と思い、蓮くんに向き直る。



「ミルクティーでお願いします」


「ん。ミルクティーね。了解」




そういって、さらさらと紙に記入して注文をとりおえた蓮くんは私に背を向けて去る。


かと思いきや、途中で後ろを向いて私を見た。



「……あ、一応いっておくけど」


それの言い方は、忠告のような言い方だ。



「紬があんたに気があると思ったら、大間違いだよ。紬は今も昔もずっと一途だから」




どういうこと?とは問う間もなく、蓮くんはさった。


紬さんが一途?
それは、好きな子がいるってこと?



私は、ただ蓮くんの去った方だけを向いていた。




香取愛美side end