『……明日の午後2時に駅前集合』
帰り際に言われた言葉に、頬が緩む。
誰かとデートだなんて、いつぶりだろう。
デートではなく、作戦会議なのだが、嬉しい。
紬さんは、私の好みドストライクだった。
このまま仲良くなってあわよくば恋人に……!なんて妄想しては顔を赤く染める。
明日が楽しみで楽しみで仕方がない。
何を着ていこうか?なんてキャッキャ考えるのはいつぶりだろう。
このいかがわしい通りも、行きよりも断然足が軽かった。
怖いなんて、全く思わない。
私はもともと年下が好みだし、紬くんって本当にカッコイイ!
二人きりで歩いていて、恋人に間違われたらどうしよう!
ヤバい、私今凄く浮かれてる。
明日が楽しみ過ぎて眠れなくなるのは、また、別の話であった。
香取愛美side end