「蓮琉さん、私…蓮琉さん以外で考えた事なんて一切ないですからね」

「…分かってるよ。でもな愛麗、隙があり過ぎんだよ」

「…どういうことなの?」

「こういう事だよ…んっ」

いきなり起きた事で何も考える隙なんてなくて。いつもよりも、ゆっくりとした時間が流れてる。
蓮琉さんが…大人だと実感するキス

「んっ…はぁ…」

「…。こういうこと、わかる?
愛麗はいつも、襲われやすい。自覚をもて」

「…うん。」

「あの男にも気をつけろよ」

「わかってますから」

…蓮琉さんは、私に対して少しきつく言ったそれは、蓮琉さんの優しさだと思っている

「…ならいい。」

こうやって、あんまりくっついてこない蓮琉さんがくっつくってことは
それだけ、私と居る時間を大切にしてくれているということだと思っている

「蓮琉さん、御雑煮食べませんか?」

「食べる!作ってくれんのか?」

「仕方ないですねー…って嘘です食べたいんです私も」

「じゃあ、私にも作ってー」

「わかりました、って紗桜さん起きてたんですか?」

私は台所で御雑煮を作ることにした。
蓮琉さんは、作っている私の後ろをちょろちょろしてる。
何がしたいのか全くわからないんだけどね