次の日。
私はなにもなかったかのように教室に入った。
昨日のことは気にしないように。

「桜井さん」

突然声をかけられた。

「桜井さん。私、相田 まどか。よろしくね」
「あ、よろしくね」
「桜井さんは、どこ小?」
「あ、s小だよ?」
「そーなんだー!私はA小。あ、またさよかったら卒アル見せてー?」
「いいよ?」

友達できるか不安だったけど頑張らなきゃ!

そして放課後になり私は帰宅して次の日の準備をした。

次の日。
言われた通り卒アルを鞄に入れ、学校に行った。

「相田さん、昨日の言ってた卒アル持ってきたよ?」
「わー見せてー」

二人で見ていたとき

「ちっ…おい!なに見せてんの?
見せんなや!」

そう言ってきたのは同じ小学校の河瀬佑真くんだった。

「あ、ごめんなさ…」

教室は一気にシーンとした。
私はどうすればいいか分かんなくなって教室を飛び出した。
廊下に出ると担任の先生に出会った。

「桜井さん?授業はじまりますよ?」
「あ…」
「どうしたの?」
「実は…」

私は先生に入学式の時のことから全て話した。
先生に言えばなんとかなると思って…
でも違った。
先生から返ってきた言葉は残酷。

「それは言われたほうが悪いわよ。仕方ないんじゃないの?」
「…え」

私はこの時人を信じちゃいけないんだと思った。