「やっぱり……あんたがまさかショコ姉の……。」


それだけいうとニヤリと口角の端をつりあげて笑うその男子学生は入部届けを学生服のポケットに押し入れた。

「一応……主将やらせてもらってる……ああ、ここ2年とか3年とかもちろん1年とか強ければ主将になれる下克上式の仕組みだから――よろしく〜高良くん…。」



今までいろんな人をみてきたつもりだけどニヤリとした笑みのその細めた瞳の先がまったく読めない物腰の軽いその得体の知れない素性に…カチンとして面を持ち男子更衣室を後にして真っ直ぐショコのもとにむかう。


「「ショコ姉ーー!!まじで目をさませよ!!あんないい加減な奴でいいわけ!!」」



いきなりただならぬ形相で…その真面目な瞳をとんがらせショコの肩をゆらした。