なんだか突然持ちかけられバツが悪そうに彼は…はにかんだ笑みを残してその婚約者…を紹介されたけど私は逆に複雑な思いにかられた。



「彼女…異国のものらしく…。言葉がわからないからいつもみたいに脅かさないようにね!!
すぐ自分の感情で突っ走るんだから…。」


「わかった!!まかせて!!」


彼女と先ほどの男性の会話をみてその状況を見守るけれど…心中は穏やかじゃなくてなんだか脱力感にさいなまれた。


「じゃあ…また、あとで…!!」



すぐに駱駝にまたがり彼は大きな門をでて残された私と彼の婚約者と名乗る可愛らしく笑う女性はひたすら彼の後ろ姿を見守り送り出す。