「あっ…」

そこにあったのは、キレイにラッピングされた袋だった。

もしかして…？

わたしは手を伸ばしてそれを取ると、
「雅仁さん、これ…」

先生にそれを見せた。

「ああ、クリスマスプレゼント」

そう答えた先生に、
「開けてもいいですか？」

わたしは聞いた。

「それはちょっとフェアじゃないかな。

美咲からもクリスマスプレゼントがあるんだろ？」

「ありますけれど…」

わたしはカバンからラッピングされた袋を出すと、先生に渡した。

「どうせなら、同時に開けた方がおもしろいと思わないか？」

フフッと笑いながら言った先生に、
「そうですね。

じゃあ、せーので開けましょうか」

わたしは言った。