荻原との戯れが終わると、
「先生、今日はイジワルでしたね」

僕の隣で寝そべっている荻原が言った。

「そうか?

いつも通りだと思うけどな」

僕は荻原の頭をなでながら言い返した。

「イジワルでしたよ…あっ、もしかして昼休みのことですか?

昼休みにわたしが告白されたから嫉妬しているんですか?」

ニヤニヤと笑いながら聞いてきた荻原に、
「君がモテるのは今に始まったことじゃないだろ」

僕は言い返した。

「それよりも、僕は荻原がマゾだったことに驚いたぞ。

痛いのが気持ちいいなんて…」

「あっ、あれは先生がイジワルだったから!」

僕の言葉をさえぎるように荻原が言い返した。

「僕は荻原がマゾでも構わないけどな」

そう言った僕に、
「やっぱり、今日の先生はイジワルだ…」

荻原が呟くように言った。