荻原と目があった瞬間、僕はニヤッと笑った。

「大丈夫?」

そう聞いた僕に、
「――うん…。

痛くて、気持ちよくて…」

荻原は息を吐きながら答えた。

うわっ、息を吐いただけでも色っぽいぞ…。

いや、話はそこではない。

痛くて気持ちがいいって、それってあきらかにそうだよな?

「荻原って…もしかして、マゾ?」

そう聞いた僕に、
「それはないです!」

荻原は首を横に振って否定した。

あっ、違うのか。

むしろ、荻原は攻めるタイプの人間であったことを思い出した。