「どうなの?」

反応を確かめるように聞くと、
「――えっ…?」

荻原がかすれた声で聞き返した。

「気持ち的にはどうなの?」

質問の意味を理解したとたん、彼女は黙った。

「それよりも、もういいか?」

僕は聞くと、荻原の耳元に唇を近づけた。

「限界かも」

耳元でささやいた僕に、荻原は肯定するようにうゆっくりと首を縦に振ってうなずいた。

「――んっ…」

ゆっくりと彼女の中に入ると、温かかった。

温かくて、気持ちいい…。

全部入ったのと同時に、僕は荻原の顔を見た。