--じゃあ、単刀直入に言うけどさ。

俺の子供が産まれるから颯太に支払ってる養育費の金額を下げさせてもらいたいんだよね。




「…

はっ?」


子供…?


私と結婚してる間に浮気した相手との…?



--そう。子供。来月には産まれる予定なんだ。



来月って…。


颯太の誕生月と同じ…。


愛人だった女との間に子供ができている事実よりも

颯太と同じ誕生月だという些細な事が、許せない。



「来月…は、颯太の誕生月なんだよね」


--ああ、そうだっけ?


そうだっけ?って…


颯太は

あなたの子供でもあるのにっっ‼

その子供の誕生月さえも覚えてないわけ⁉


聞いた私が馬鹿だった。


悔しくて


泣きそうなのを

ギリギリの所で堪えるのがやっとだ。