「颯太ーこれ可愛いっ‼ママとペアで買おうよ⁉」


二匹の麒麟がギュッて抱きしめあっているペアになるストラップを見つけて私がはしゃいでると


やけに冷たい視線を送る2人。


「ぼく、そんな女の子っぽいの嫌ー」

「えっ⁈そうなの⁈」

「そうだよ。颯太は男の子なんだから」と、私の手からストラップを取り上げる翔太さん。




こういう時

母親というのは息子の持つ男心に気づかされてしまう。


「なら、いいよーだ。」

不貞腐れながらも、可愛い動物絵柄のサブレを買って満足。


「ママ、おじさんに勝ってもらったぁ」とはしゃぐ声に驚くと

颯太はお土産コーナーで1番高いライオンの(リアリティのある)ぬいぐるみを抱きしめていた。


「えっ‼‼それはっ…」

さすがに…

遠慮を知らないにも程があるっ‼