「愛梨沙さんっちょっといいですか?」

愛梨沙の前に男の子が立っていた。

「えっと、誰ですか?」

愛梨沙は、少し不機嫌そうに言った。
愛梨沙は告白とか迷惑なんだけど…
って感じの顔をしていらっしゃいます……。

「あの、1年6組の櫻井大輔Daisuke Sakuraiです」

「あぁそう」

自分で聞いといてなんだそりゃっ!
私は、心の中でツッコミを入れた。

「そのぼ、僕と「ごめん、ムリかな」

愛梨沙は、最後まで聞かないで答えた。

「え?あ、あの」

愛梨沙は、その呼びかけにすら振り返らずに校舎に向って歩き出した。

私は、愛梨沙を追いかけるようについていった。