そんな拓哉、見たことない…。



だからだよね、こんなやつにドキドキしてるのは。




「俺は聞いてんだけど」



視線をあたしに変える。



ードキッ



あまりにも真剣な目で見つめられるので、ドキドキする。



「う、うん」



「へー」



む。



今度は何でそっけない?!



「どこがいいわけ?」




「あ、んと、川崎は冷たいけど、意外と他のことをみてて優しいの。あと、たまに見せてくれる笑顔がやっぱり好きだな…」





「ふーん」





自分で言ってて恥ずかしくなり、俯く。