「で、どう?蓮くんの隣は?」
いつの間にか食べ終わったのか、お弁当を片付けながら聞いてくる。
まあ、あたしも翼より早く食べ終わったけどねっ!
「……あたしの名前知ってて、話せました…」
あたしは、恥ずかしくて下を向きながら話す。
「きゃー!!由来やったじゃん!!」
急に声を上げた翼にびっくりしたのか、クラスにいる人がこちらを見ている。
「それ、脈ありだよ!!」
「いや、隣だから話すと思うし、クラスが同じだったから、名前が覚えているのは当たり前かと……」
「甘い!!」
ガタッといきなり立ち上がる。
ちょ、みんな注目してますから。
ビシッと人差し指を向けられる。
「蓮くんは、女の子と話さないって有名だよ?!なのに、由来とは話したんだよ?!これはやっぱり脈ありだ!!」
「ちょ、わかったから、一回座ろう?」
みんなに注目されてたのを今気づいたのか、顔を赤くして席へ座った。