「朱里!同じクラス!!」

「え?ほんと⁉︎」

「うん!1組だって!」

「「やったーー!」」

嬉しすぎてあたしたちはみんながいるということも忘れ抱き合った。

「うげ。またお前らと同じクラスかよ」

隣で聞き覚えのある声がした。

「「か、翔⁉︎⁉︎」」

そこには別の高校に進学したはずの幼馴染兼美紅の彼氏でもある藤堂 翔 Kakeru Toudouがいた。

「な、なんで??」

「翔、別の高校じゃ……?」

「あれ?言わなかったっけ?美紅と同じ高校がいいからここにしたって」

「「い、いってない」」

ってか、さらっとこの人惚気たよね?

隣では美紅が真っ赤だし。

え、なに、朝からリア充感出さないでよ。

その意味も込め盛大にため息をついた。

「まぁまぁ。このお兄ちゃんが朱里の監視してあげるから。安心して高校生活をエンジョイしなさいな」

「ぜっっっったいやだ!!」

翔の監視とかろくなことになんない。

今までも監視され続けてきたけど、ことごとく邪魔をされた。

そのせいもあって未だに彼氏ができたこともない。

いや、ま、そのせいを翔に全て押し付けるわけじゃないけど。

でも、たいていは翔が一々邪魔してくるし。

「朱里?なに1人で百面相してるの?早く教室行くよ」

「え?ちょっと、待ってよ!!」