「この資料室ほんとにあたしたちだけで使っていいのかな?」

「先生がそう言ったんだからそうなんだろ」

「学級委員ってそんな凄い役職だったのか……」

「え、お前ここの学級委員がどんだけ凄いかしらねぇの?」

……?

え、学級委員ってどこの学校も同じなんじゃ……?

クラスメイトまとめる係と先生の雑用でしょ?

「その様子じゃ知らなさそうだな」

そう言って悠斗は学級委員の説明をしだした。

学級委員はクラス内で最も成績優秀な男女1名ずつからなる。

1年間その学級委員が変わらなければ来年から生徒会へとそのまま入れる。

つまり、この1年間を通して生徒会がどのような活動をしているのかをしっかり学び、自分たちの代では何をしたいのかをしっかりと考える。

そのため学級委員は生徒会とほとんど変わりない待遇を受けることができる。

生徒会の教室とまではいかないが、学級委員には作業場という教室が与えられるのもそのためだ。

その教室は成績によってランクが決まっている。

ちなみに、学年末試験で学年1.2位をとったものには生徒会長と副会長になれる権利が与えられる。

もちろんやるかやらないかは個人の自由なので拒否権もある。

だそうです。

初知りですよ。

「ってことは、この教室より凄いとこがあるってことか。この教室でも充分なのに。シャワーとかついてるのかな?」

「生徒会に入ればその教室使えるぞ」

……まじですか。

生徒会ってそんなに凄いところなの。

「……ん?ってことは学級委員の中ではこの教室が1番上ってこと?」

「当たり前だろ?学年1.2.位が揃ってんだから」

……学年1位2位?